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次のプロジェクトは?


ここ数ヶ月の間ずっと次のプロジェクトのことを考え続けている。
まだ今のプロジェクトが終わっていないのだからそんなことを考えている場合ではないのだが、この6ヶ月間ひたすら画像処理をしていたせいか写真を撮りたい欲求を抑えきれなくなりはじめている。
落ち着きがなく、物事に集中できず、夜もろくに寝れず、寝れば寝たで夢の中でも考え続けている。
頭がおかしくなりそうなほど。
今までやりたかったプロジェクトはいくつかあるのだが、「それは本当に心からやりたいことなのか、時間やお金や労力をかけやるべきことなのか、そんなテーマの写真は過去にさんざん見てきたのではないか」と自問自答を続けていると不確かな気持だけが残る。
今やっている「タスマニア10,000人プロジェクト」は10年近く前からやりたいと思い続けていたこと。
しかし、誰かにこの案を話すと80%以上の確率で反対された。
特に写真やアートをやっている人からの反対が多かったので、これも何度も自問自答したがやりたいという気持は一向に収まらなかった。
一度プロジェクトをはじめたらほとんどのエネルギーをそこで費やすことになる。
半端な気持では自滅する。
そうやって自滅した経験も実際いくつかある。
プロジェクトのテーマを考える際、考慮すべきことはいくつかある。
そのテーマは本当に筋が通っているか?
自分を満たすだけでなく、社会的、写真史的意味はあるのか?
それをお金を出してでも見たいと思う人は他にどれくらいたくさんいるだろうか?
現実的か?
どうやって見せるのか?
そんなことを考えていると怖気づき、前に進むのを躊躇してしまう。
色々なことをそぎ落としていくと、自分が本当に撮りたいものとは、自分が本当に見たいものだということに気づく。
それは他の写真家たちの作品の中でまだ見ていないタイプのものだ。
あらゆる分野のことが写真で表現しつくされていて、まだ見たこともないタイプの写真などあるわけがない、と自分に言い訳をしそうになるが、実際は毎年そういう写真が世の中から出てくる。
人間の想像力は底なしだ。
自分が本当に見たいものは同時に撮影という行為を通して自分も経験したいことだ。
いやそれは、イチローをテーマに写真を撮ろうとするとき、自分も同じ場所で野球をするという意味ではない。
イチローに会いにアメリカへ行き、イチローと共に時を過ごし、イチローが経験したことをその場で見て、スランプに苦しむ彼に心を痛め、イチローが果たす成功に対し同じ感動を味わうということだ。
こういう全てのプロセスを含めた経験をする覚悟があるか、それを心から楽しめるのかどうかという話だ。
昨夜も眠れず、あれやこれやと考えていると、突然僕の頭の中に雷が落ちた。
あっ、それは面白い、それならとことん見てみたいと。
いや待て、落ち着け、落ち着け、もうちょっと冷静になって考えろ。
頭の中で考えがジェットスターのようにぐるぐる回り続ける。
気が付くと夜中の3時を回っている。
もう寝なくては、でも寝たらこのアイディアを忘れるかもしれない。
ベッドから抜け出し、パソコンを開いて考えを書き留めることにした。
いいアイディアは朝起き抜けに見た夢のように時間が経つと忘れてしまうものだ。
興奮して考えたことを文章にすると意外と冷静になり、考えの粗も見えてくる。
少しリサーチもしてみる。
気が付くと窓の外にオレンジ色の光が見えるではないか。
デスクの上にあるX100を手に取り、レース越しに数枚写真を撮る。
コップに水を入れ少しだけ飲んだあと、窓辺にコップを戻す。
マジック・アワーの光がコップの中にも入り込んでいる。
綺麗だ。
興奮した頭を冷やすため、散歩に出ることにした。
タスマニアは真夏のはずだが路上に駐車している車や芝生の上は露で濡れている。
一時間ほど散歩をして戻ったが、プロジェクトのアイディアはまだ輝いている。
数ヶ月寝かせても想いは募るばかりなら、次のプロジェクトはこれで行こう!











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by somashiona | 2014-12-28 18:09 | デジタル

スナップショット 26th Dec 2014



昨日、友人たちと会うためキングストン・ビーチへ出かけた。
彼らとはかれこれ一年ほど会っていず、お互いの近況、2014年のベスト映画、オーストラリアの選挙などの他愛もない話で楽しい時間を過ごした。
彼らと別れたあと、天気も良かったので少しだけ一人で散歩することにした。



いつものように首にはX100がぶら下がっている。
いつもブログで書いている通り、スナップショットは僕の中心にある写真行為だ。
自分ではコントロールできない光、被写体、環境のなかで何を見つけ、何を感じ、どう切り取るか。ピント、露出、スピード、技術的な面を問題なく正確に処理しているか。
この日は比較的日差しが強かったので、X100のEVF(電子ファインダー)を使うと肉眼で被写体を見るより全てが暗く見えてしまうので、すべての写真をOVF(光学ファインダー)を使って撮ることにした。



こんな事をここで書いても訳がわからない人も多いだろうが、僕が富士フィルムX100をどう設定して使っているのか少し触れておく。
まず、ピントはマニュアル・フォーカスで設定している。
フォーカス・ピーキングも設定している。
キャノンのようにサムフォーカス(親指フォーカス:マニュアルフォーカス設定なのだが、背面のAFL/AELボタンを親指で押すとオートフォーカス機能を使える)でおおまかなピントを合わせ、時間に余裕があればAFL/AELボタンの上にあるコマンドレバーを押し、フォーカスポイント部分を4倍の拡大表示しピントの微調整をする。この時、フォーカス・ピーキングが威力を発揮する。
本当はこのフォーカスポイント4倍拡大表示をした時だけフォーカス・ピーキングを使いたいのだが、それが出来るのかどうか、僕にはまだその方法を見つけることが出来ない。
オートフォーカス設定にすると僕のように動く被写体を撮ることが多い人間にとって、一枚目はピントが合うが、2枚目のピントを合わせようとしている間にシャッターチャンスを逃がすことが多いので、どうしてもマニュアルフォーカス設定にし、サムフォーカスを使ってしまう。
色々と試行錯誤しているが、この方法が今のところ一番安定しているし、信頼できる。
露出はマニュアルかAモード(露出優先)を使う。
たぶんマニュアル設定が80%でAモードが20%くらいの割合だと思う。
マニュアル設定で写真を撮るのは、やはり安定しているからなのだが、例えばこの日のスナップショットのように間違えや失敗が許される日は自分の目で見たものとカメラが表現するもの差異を感覚的に学習する絶好の機会だというのが理由の一つだ。
そう言うと「Aモードにすればカメラが表現するかたちで被写体を見ることが出来るではないか!」という人がいるかもしれない。
確かに、キャノンと違い、ファインダーをEVFにして、Aモード(露出優先)にすればカメラで設定した露出のとおりに被写体を見ることが出来るのはほんとうに素晴らしいし、画期的なことだ。
でも僕は、肉眼で被写体を見た時、自分が設定しているカメラの絞りとシャッタースピードならこうなる、と頭の中で分かった上でファインダーを覗きたいのだ。
その方がはるかに早く被写体を捉えることが出来る。
なのでファインダーをOVFにし、絞りとシャッタースピードをマニュアルにして撮影することは僕にとって大切なことなのだ。
X100はヴューファインダーとモニター、ヴューファインダーだけ、モニターだけと、どのように被写体を見るのか自分で選べるが、僕はヴューファインダーだけにしていることが多い。
そして撮影画像の表示は必ずOFFにする。
撮影するたびに撮影画像が表示されると、それが今見ているものなのか、今撮ったばかりの画像なのか混同するので撮影画像表示をOFFにするのだが、それよりも何よりも大切なことは今撮っているその瞬間に集中することだと思う。
よく一枚撮るたびにモニターで画像を確認している人がいるが、それでは被写体に対する集中力を維持できないだろう。
特に、ポートレイトを撮るときはそうだ。
ポートレイトは撮る側はもちろん、撮られる側だってかなり集中している。
撮られる側にしてみれば、フォトグラファーが一枚撮るたびにカメラのモニターに視線を落とし、それからまた自分を見るのなら張り詰めた気持を維持するのは難しいだろう。
撮るときはただひたすら撮る、仕上がりが心配なら普段から練習しその不安を払拭するしかない。
自分が被写体に集中し、真剣であればあるほど、相手が有名人であれ、まったくの一般人であれ、必ずそれに応えてくれる。
画質モードはF+RAWに設定している。
モノクロにするときは100%Lightroomで画像処理するが、カラーの場合はjpegの撮って出しで満足している。
富士フィルムは素晴らしいフィルムシュミレーションがあるが、今のところ僕はスタンダードしか使っていない。
フィルムシュミレーションは今後もっと積極的に試す必要があると思っている。
シャッターの音量は常にOFF。静かであること、このカメラが大好きな大きな理由の一つだ。
フォーカスリングの方向はキャノンを同じに設定している。
近いものにピントを合わせるときは時計回り、遠くはその逆。これはもう手が覚えこんでいて、自然に動くので逆の修正は難しい。
プロレス、格闘技の雑誌の仕事をしている時、観客席側から400mm以上のレンズを使って撮影するとき、よく会社のレンズを借りた。
僕は200mm以上のレンズを持っていなかったからだ。
会社の写真機材はニコンだったのでよくフォーカスリングの動かし方を間違って、マズイ失敗をやらかしたものだ。
あっ、今日は文章が長くなってしまった。
殆どの人にとってあまり興味が無いだろうX100の設定のことを書いたのは、今日が穏やかな土曜日で、のんびりできる一日だったからだ。
写真の講釈、ヒンシュクを買いやすいんだよなぁ、、、笑











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by somashiona | 2014-12-27 14:08 | スナップショット

ゴッド ブレス ユー





タスマニアでは珍しく暑いと感じる真っ昼間、ショートパンツとTシャツで歩いていると塀横にできた日陰の中に一人の黒人女性が座り込んでいた。
明るいブルーの民族衣装のような服を着たこの女性はサンダルを脇に避け、まるでピンクのソックスを履いているようなの足の裏を蝶の羽のようにヒラヒラと動かしていた。


目が合ったので「今日は暑いですね」と僕が言うと強い訛りのある英語で「そう、暑くて動けないのよ」と言った。


タスマニアにはスーダン、コンゴ、マリ、エチオピア、シエラレオなどから多くの人たちが難民として移住している。
まだ若い彼らの子供たちは英語や生活習慣に割とすんなり馴染むが、ある程度大人になってから移民としてオーストラリアに来た人たちはなかなか職にもつけず、生活保護に頼っている人も多い。
暑い国から来ただろうこの女性がこのタスマニアの気温で「暑くて歩けない」とはどういうことだろうか、と僕は少し考えた。
彼女のお尻の下にはステッキが置いてある。足が不自由なのだろうか?

「バスに乗りたいのだけど、今ちょっとお金がないの。あなた小銭を持っていない?」と彼女は僕に尋ねる。


LAに住んでいた時は毎日のように誰か彼かに尋ねられたフレーズだが、タスマニアでこれを聞くのはたぶんはじめてだ。


僕はポケットの中の2ドルコインを彼女に渡し、「良い一日を!」と言った。


彼女は白い歯を大きくむき出し、満面の笑みで「ゴッド ブレス ユー」(神の祝福がありますように)と僕に言った。



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前回のブルーのドレスの話で、この女性のことを思い出しました。



くしゃみをした後に「ゴッド ブレス ユー」と言われたことがある、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2014-12-03 19:27 | 人・ストーリー

ブルーのドレス



夕暮れ時に通りを歩いていると古着屋の窓辺に3着のブルーのドレスが吊るされていた。
なぜだか60年代を彷彿とさせるデザインのせいか、ダイアナ・ロスとシュープリームスの「恋はあせらず」が頭に流れた。
ドレスの中に漂うオレンジ色の雲を見ていると、シャッターを切らずにはいられなくなった。





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たまにこういう短めのテキストもいいでしょう!



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by somashiona | 2014-12-02 18:46 | デジタル

教会のマーケット




土曜日、朝の散歩で教会が運営するマーケットに顔を出してみた。
サウスホバートにあるその教会でマーケット(蚤の市)のようなことをやっているのは知っていたが、実際にそこを訪れたことはまだなかった。
ホバートの土曜日といえばサラマンカマーケットが有名で、観光客だけではなく、ローカルの人たちの楽しみでもある。
サラマンカマーケットは規模が大きく、歴史が古いだけあって、サラマンカプレイスに立ち並ぶストール(露店)はどれも皆かなり気合が入っている。






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一方、僕が訪れた教会のマーケットは、一口で言うととてもゆるゆるな感じだった。
古着、手作りパンやケーキ、骨董品(というかガラクタ)花、古本などが狭い教会の敷地内や教会の中で売られているのだが、運営する教会のメンバーやボランティアは皆完全にリラックスムード。
出店している人たちは品物を売ることよりもおしゃべりを楽しんでいるように見える。
そこにいる人たちや漂う空気がとても平和なマーケットで、僕はすっかり気に入ってしまった。










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ガラクタコーナでは(失礼!)作者不明の素敵なヴィンテージ・ポートレイト(8ドル)の横にイギリスからナイトの称号を与えられすっかり貴族のような人にまだなる前の怖い顔をしたボブ・ゲルドフのモノクロ写真が30ドルで売られていたりする。
僕的にはヴィンテージ・ポートレイトの方が価値がありそうに見えるのだが、、、。










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古本のコーナーでは幸せだった頃のチャールズ皇太子とダイアナ妃が肩を抱き合う「ロイヤル・ウェディング」という写真集が本棚の上に立てかけられ、思わずクスっと笑ってしまった。
古本を出店している女性は無数の本に囲まれ一心不乱に読書にふけっていたが、その姿がなんだかとても素敵だった。
あるお年を召したご婦人が「まだ読んでいない本が家の中で山積みなのに、本を見るとついついまた買ってしまうのよねぇ、、、」と言うと、古本を出店している女性は「私も全く同じだわ。挙句の果てに、ここでこんなことをしてるのよ」と声高らに笑っていた。










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ブログの更新、滞ってしまった、、、。もの事思うようには進まないものだ、、、。これからはテキスト無しで写真だけ投稿しようかなぁ〜。



骨董品、というかガラクタを見ると心が踊ります、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2014-12-01 20:24 | デジタル

浮きっぷりのいい雲



ロンリープラネット「Best in Travel 2013」誌の訪れるべき世界の都市ベスト7位にタスマニアのホバートがランクインされているらしい。
たぶん大富豪デイビッド・ウォルシュが私財を投じて作ったMONA美術館が大きく貢献しているのだろう。
ちなみに、ロンリープラネットのタスマニア最新版のほとんどを我が友ギャビーが書いている。


MONAから外へ出ると目の前に大きな雲がぽっかりと浮かんでいた。
日本からタスマニアへ来た人は皆、ここの空に浮かぶ雲の大きさについて口にする。
タスマニアの青い空にはいつだって大きな雲がプカプカと気持ち良さそうに浮いている。
「どうしてタスマニアは雲が大きいの?」今まで何十回聞かれただろう?
いつもこう答えることにしている「それは高い建物がないからですよ」実際高い建物がないので、この答えを聞いた人は「ふ~ん、なるほどねぇ」とすんなりと納得する。
でも、本当はどうしてなのかよく知らない。
雲は空中に浮いた小さな水や氷の粒が集まってできている。
高い温度で出来た空気の中の水蒸気が冷やされることによって、水や氷などの雲の成分になるらしいが、タスマニアは一年中温度差が激しいので雲が出来やすいのだろうか?
誰か知っている人がいたら、教えてください。











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いつか気象の勉強をじっくりとしてみたいなぁ。色々知ると、きっと写真も変わるんだろうなぁ。



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by somashiona | 2013-06-09 14:33 | デジタル

新聞の匂い




僕は鼻が利かない。
決して何かを見つけたり、判断したりする能力が低いという意味ではなく、文字通り、匂いをかぐ力、嗅覚が弱いのだ。
子供たちからは「ミスター・ノー・ノーズ」(鼻無し夫さん)と呼ばれているし、加齢臭に気がつかず、いつまでも若いつもりでいられていいと友人から羨ましがられたりもする。
とにかく、匂いに鈍感だ。

今まで食べたことがないものや、真新しい食材を目の前にすると、まずは匂いを嗅いで、一瞬なにか思考した後、それに手をつけはじめる人がいる。
僕の場合、腐った物も、食べてみて、味がおかしいと思うまで気がつかない。
匂いに敏感な人は男性よりも圧倒的に女性が多い。
どんなに素敵な男性も、匂いの方向性が(芳香性)自分の生理に反すれば、それ以上関係性の発展はない、と多くの女性が言うのを聞いた。
あるオーストラリア人の女性の友人は新鮮な匂いより、少しだけ汗臭いほうがグッとくる、と言っていたし、ある女性は彼氏の左脇からほんの少しだけ漂うワキガの香りに愛おしさを感じるとさえ言う。
僕には理解出来ない。

先日一緒にドライブをした女性も匂い敏感派だ。
彼女が男勝りの運転をするその助手席で、僕は面白い話を聞いた。
彼女が小学生だった頃、世の中で一番好きなものは新聞紙の匂いだったそうだ。
正確にいえば、新聞紙から漂うインクの匂いだったろうが、小学生の彼女にはそれはとにかく新聞の匂いなのだ。
いつでも、どんな悲しいことがあっても、新聞紙を顔に近づけ、胸いっぱいにその匂いを吸い込めば、彼女はいつだって至福のときを過ごせた。
あまりにも、あまりにも、その匂いが好きだった彼女は、ある日新聞紙を食べてみたいという思いにかられた。
小学生の彼女だって、新聞紙が美味しいはずがないことくらいわかっている。
分かっていても、それを口元へ近づけ、舌の上に乗せ、奥歯で噛み締めてみたいというおもいにどうしても抗うことができなかった。
食べてみると、やはりそれは美味しさのかけらもなかった。
この上なく素晴らしい匂いと、その味のギャップに、彼女はかなり落胆したが、それでも、新聞紙への愛が弱まることはなかった、という話を僕に聞かせてくれた。
僕はまるで、小学生だった彼女のすぐ脇に立って、その様子をつぶさに見ていたかのように、全ての様子を思い描くことができた。
今はもう十分に魅力的な大人の女性が、赤いランドセルをまだ背中に背負ったまま、両親がいない居間のソファの片隅に立って、テーブルの上で夕方のオレンジの光に照らされた新聞紙を手にとり、そこに顔を埋める様子を想像するのは、ちょっとセクシーな経験だった。













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写真はテキストと無関係です

























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鼻が悪いと、いろいろと不利なことが多いよね。



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by somashiona | 2013-06-07 19:07 | デジタル

娘は可愛い




最近、子供たちと会う機会がどんどん減ってきた。
彼らが学校の課題、交友関係、そして趣味などで忙しく、ダディの家まで行って、泊まって帰る時間を作るのが難しいというのだ。
何て言う話だ。寂しすぎるじゃないか。
4週間前はソーマだけが泊まりに来た。
写真やデジタルビデオの話題で盛り上がった。
今週はシオナだけが来ることになった。
やったー、シオナとふたりきりでデートだ!
自分の子どもなのに、シオナに会う前からかなりウキウキ状態。

この日は改装したタスマニアン・ミュージアム&アート・ギャラリーに行く予定だったが、途中、最近新しく出来たダーウィントリバー沿いのカラフルな桟橋をちょっと歩いてみようということになり、結局その日はそのあたりをかなり長い時間散歩している間に日が暮れてしまった。






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前に会ったとき、シオナは手を繋ぐのを嫌がったから、今回はダディも紳士的態度で臨む。
彼女をレディとして丁重に接するのだ。
シオナの頭の中を占めるのは、やはり今もアートのこと。
学校対抗の陸上競技の選手にまた選ばれたという。

カラフルな桟橋を二人で歩きながら、「でもさ、シオナ、走るのって苦しいでしょ。走っていて楽しいの?」と僕。
「最初はちょっと苦しいけど、走っていると絵を描いている時みたいに知らないうちに自分の世界に入ってしまうの」と足元を見つめながら答えるシオナ。
「じゃあさ、ネットボールやクリケットみたいな団体競技と走ったり、泳いだりするような個人競技のどっちが好き?」と僕。
桟橋の色鮮やかな柵に手を触れながら「絶対個人競技。皆は団体競技の方が楽しいって言うけど、私は好きじゃないの」
おおっ、僕や彼女の母親の遺伝子を完全に受け継いでいる。
ソーマはスポーツそのものがあまり好きじゃないようだけど、泳ぐことはかなり気に入っているらしい。
「私ね、ハイスクールに通うようになったら陸上のクラブにも入るかもしれない。アートのクラブはもちろんだけど」とシオナ。
「うん、それはいい考えだね。若い時に走ってできた筋肉は、年寄りになっても落ちないらしいよ。走るのが何よりも好きなギャビーから聞いた話だけどね」と言いながら桟橋の終わりにたどり着くと、新しく出来た無料バーベキューの設備の近くに、オレンジ色のパネルが輝いているのが見えた。
特撮の背景のようだと二人で騒ぎながらお互いに写真を撮り合う。












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「ねえ、シオナ、かけっこしたらどっちが速いかな?」と不意に思ったことを口に出してみる。
「ダディ、やろう、やろう、絶対私のほうが早いと思う。あそこに見える大きな木のところまで、いいでしょ?」突然目をキラキラさせ、やる気満々なシオナ。
「シオナ、あの木のところまでは100メートルはあるよ。そんな距離、まともに走ったら、ダディは倒れちょうよ。あの橋のふもとまででいいでしょ?」といいながら25メートルくらいの短距離なら、絶対負けるわけがないと高をくくる僕。
「いいわよダディ、用意はいい?」
「じゃ、シオナが合図して」
「レディ、ゴー!!!」

気持ちは前に行くのだが、足がもつれそうになる。
心臓が口から飛び出そうになり、マズイと思っていると、シオナが僕を抜き去っていった。
久しぶりに本気で走った。
止まってからも息が上がってまったく話ができない。

「ほらね、ダディ。私、早いでしょ」と満面の笑み。
「ねえ、ダディ。ダディが私と同じ年の時、何が一番好きだったの?」
まだ息が苦しくて答えられない。
喘息持ちの僕が少し息をひぃ~ひぃ~、させながら、「ちょうどシオナと同じくらいの時、大好きな女の子がいて、その子に夢中だった。たぶん、生まれて初めて本当の恋をした時だと思う。シオナにも経験ある?」ググっとシオナの核心に迫ろうとするダディ。
「えぇ~っ、そんなのまだ無いに決まってる。友達だって、誰も好きな人なんかいないよ」と恥ずかしそうなシオナ。
「そっかなぁ、そういう気持ちが芽生えてもいい年頃だとおもうけどねぇ。ソーマには誰か好きな人いるの?」この機会に探りを入れるダディ。
「絶対いないと思うし、いたとしてもソーマはそういうことを誰にも人には話さないタイプだと思う」とシオナ。
「それって、シャイなタイプってこと?」と僕。
「ソーマはシャイじゃないけど、そういう話題は苦手なの」とシオナも何故か居心地が悪そう。
「そっかぁ、ダディはそういう話が大好きなんだけどなぁ~、子供の頃からね。で、シオナもシャイなタイプなの?」と僕。
「私は割とシャイなタイプだと思う」と言ってから、クスっとシオナは笑った。

ああ、娘って、本当に可愛い。(親ばかです)












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by somashiona | 2013-06-03 19:35 | ソーマとシオナ

リッチモンドで墓地観光




ホバートから車で約30分ほど走ったところにあるリッチモンドという小さな街にはオーストラリアに現存する最古の刑務所、橋、そしてカソリック教会がある。
ここを観光で訪れるオーストラリア人の気分は日本人の僕たちが京都や奈良を訪れるときの感覚に似ているのかもしれない。
とにかく、オーストラリア人の郷愁を誘うリッチモンドという場所は、タスマニア観光する際には外せない街だ。
しかし、ここを訪れると僕は、見るべき観光スポットをよそに、オーストラリアに現存する最古のカソリック教会であるセント・ジョーンズの墓地で毎度のことながらほとんどの時間を過ごしてしまう。


この日、墓地の中に入ると新しく土が盛られたお墓が目に飛び込んだ。
まだ墓石もたてられていない。
たぶん、数日前までは生きていた人が今この瞬間、自分の足元で眠っているのだ。
不思議じゃないか。


墓地を訪れると、必ず墓石に彫られている文字を追いかける。

ああ、この人は僕と同じ年に生まれた人じゃないか。
この兄弟は二人同時に亡くなったんだ。何があったんだろう。事故だろうか。
「私たちの大好きなママ、いつまでも愛している」
ボロボロになったぬいぐるみが置かれている墓石に刻まれた子は4歳の時に亡くなったんだ。両親はさぞかし辛かっただろう。
この墓石はとても古いものなのにどうしてこんなに手入れが行き届いているのだろう。ああ、なるほど1800年代にタスマニアの開拓に貢献した人なんだ。


墓地をめぐるのが好きだというと、気持ち悪いとか、暗いと言われることがあるが、死について考える時ほど生を強く感じる瞬間はない。
生きていることを実感できるのは、とてもポジティブな態度だと思う。
普段は息をしていることを忘れているように、生きていることをあたり前のことと思っているから。
死を意識すると、生きていることがありがたく、そしてそれにはなにか大切な意味があるような気持ちになる。
いずれ、僕の葬式に友人や子供たちが参列する時がかならず来るのだ。
しっかりと生きなくてはならない。


墓地の写真をモノクロで表現するのは安直かもしれないけど、やはり気持ちはどっぷりとモノクロだった。














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by somashiona | 2013-06-01 09:09 | デジタル

久しぶりのサラマンカ・マーケット



もしあなたがタスマニアを訪れたのなら、その美しい自然をできるだけ毎日味わいたいと思うだろう。
でも、土曜日の朝にホバートのサラマンカ・マーケットに出向く時間だけは、是非残しておいてほしい。

日本からの友達を連れて、毎週土曜日だけ開かれているサラマンカ・マーケットへ久しぶりに行ってみた。
ここではタスマニアの文化、芸術からお土産物、食、工芸、民芸、音楽、パフォーマンス、中古品、そしてがらくたにいたるまで、ありとあらゆるものを一挙に体験できる。
タスマニアを代表する観光名所だが、地元の人たちが大きな買い物カゴやエコバッグを抱えサラマンカ・マーケットに向かう姿をよく目にする。
彼らがここに集まって来るのには、やはりそれなりの理由がある。
それはお花、野菜、果物などの食材がとても新鮮で、しかもふだんスーパーマーケットなどで買い求める値段よりも随分と安いからだ。
露店で買った搾りたてホットアップルジュースなるものを飲みながら(予想以上に美味しかった)、マーケットを行き交う人々や地元のアーティストが作ったアクセサリー、バイオリンを弾く少年やヒューオンパインという貴重な木材で作った工芸品を眺めたり、からりと晴れた秋空を時々見上げてみたりする。
こだわり派の農家が作った有機栽培の野菜や果物にカメラのレンズを向けていると、その自然な形や色合いに魅了され、何枚撮っても飽きない。
1830年代に建てられたジョージア王朝様式の倉庫が立ち並ぶサラマンカ・プレイスには時折、海辺の風が吹き抜け、まだ午前中にもかかわらず、一日で味わえる幸せの80%をここで使いきってしまったかと思うほど充実した時間を過ごすことが出来た。












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by somashiona | 2013-05-30 18:52 | デジタル

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