ラブラドゥードルのティアラ




以前、タスマニアで生まれ育ち、日本へ旅立つオーストラリアン・ラブラドゥードルの子犬ワラターの撮影を依頼され、そのドキュメントをこのブログで紹介した。
僕は愛犬家ではないので、犬を写真で表現するにあたって何がポイントなのか、正直言ってわからない。
ワラターの撮影はフォトグラファーの仕事として、現場で見たこと感じたことをただ純粋に伝えようと努めた。
オーストラリアン・ラブラドゥードルの情報が日本ではまだあまり多くないらしく、ブログで紹介したワラター通信は予想以上の反響があった。

ワラターに続いて、ティアラという子犬の撮影依頼を受けた。
ワラターの時は4日かけてその姿や性格、そしてそれと共に出来るだけ彼が生まれ育った環境やブリーダーの犬たちを扱う姿勢を捉えようとしたのだが、ティアラの撮影はたった一日。
ワラターのように撮れないのは最初から分かっているが、ワラターの時と違ってブリーダーのポールやリズも僕の仕事のやり方を分かってくれているし、僕も彼らの邪魔にならぬように犬たちにアプローチする方法を前よりは少し分かっている。
ティアラのいいポートレイトを撮ってくることを依頼主は期待しているわけではない。
どんな環境で、どんな犬たちに囲まれ、どれくらい愛を注がれて育ったのか、そんな目にはハッキリと見えない雰囲気を感じ、それをできるだけ日本でも引き継ぎたいと思っているのだ。
今日は、撮影後に依頼主に宛てて送ったメールとともに写真を見て欲しい。





Y様

こんばんわ。
今回の撮影はティアラがまだ小さなうちに撮影することが大切だと思っていました。
ワラタの撮影をしたとき、ほんの1,2週間で違う犬のように大きくなってしまう、その成長の速さに驚いたからです。
4月12日にポールから撮影の時間をもらっていたのですが、ティアラが4月20日前後にタスマニアから日本に発つということを聞いて、それでは少し撮影するタイミングが遅すぎるのではないかという思いがぬぐえませんでした。

というわけで、4月2日(土曜)に僕の子供たちを同伴し(この週末は僕が子供たちの面倒を見る週末だったのです。笑)TLBC(Tasmanian Labradoodles Breeding Centre)を訪れました。
風が少し強く、肌寒い秋の日のタスマニア。
僕の住むタスマニア南部のホバートよりも、ティアラの住むタスマニア北部は数段肌寒く感じました。
南半球なので本来ならホバートよりも暖かいはずなのですが。

待望のティアラとの対面。
写真の仕事で被写体と初めて会うときは、有名人でも、無名の人でも、犬でも、馬でも、かなり緊張するものです。
「ああ、僕と馬が合いますように」と相手が子犬でも心のなかで祈ります。










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久しぶりに訪れたTLBCにはラブラドゥードルを購入を考えている人たちが何組か訪れていました。
そのなかの一つのファミリーはシンガポールから訪れたお客さんで、2頭目のラブ
ラドゥードルを購入し、彼らがシンガポールに帰った翌日に子犬が届くらしいのです。
ポールもリズもお客さんの対応で忙しい様子でしたが、僕を見つけたポールは笑顔で駆け寄り、オーストラリア人特有の、手の骨がみしみしと音をたててしまいそうな力強い握手で僕を迎えてくれました。










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ピンクのリードにつながれて現れたティアラ、いや、本当に、罪なほど可愛いです。
さっそく僕たちはティアラの父親サクソンのいる犬舎へ向かいました。
サクソンのいる犬舎への道は両サイドが犬たちのいる柵で囲まれ、ポールと僕がそこを歩くと犬たちは興奮し、狂ったように吠えはじめ、話しかけてくるポールの声が聞こえなくなるほどです。
そんな中をリードに引かれ、すたすたと歩くティアラを見て、ポールはとても驚いていました。
普通の子犬は怯えてしまい、両サイドを柵で囲まれたその道をまともに歩くことが出来ないそうです。
ポールいわく、ティアラはとても自分に自信のある子なのだそうです。
サクソンはとても穏やかなオス犬です。
シャイな性格と言ってもいいくらい。
安心して父と娘のツーショットを撮ることが出来ました。










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次は母親のミッシーです。
彼女もとても穏やかな性格です。
吠えもせず、勝手に走り回りもせず、ポールの目を見て常に指示を待つタイプでした。
かなり長い時間、ポールとティアラ、そしてミッシーで歩いたり、走ったりしてもらいました。
ポールの息が上がってきたので、途中からは僕の子供たちに走ってもらいました。笑










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ポールの娘さんであるリサの協力を得て、ティアラとミッシーそして兄妹たちの撮影です。
兄弟の何頭かはすでにTLBCを離れ、新しい家族のもとへ行ってしまっていたので、この日は5頭の兄妹ショットです。
リサが地面に置いたとたん、彼らは一斉にバラバラの方向へ散ってしまい、まったくまともな写真が撮れません。笑
やっとまとまったかと思えば、ティアラは兄弟げんかをはじめました。
ティアラ、兄妹の中でその行動を見ていると、どうやら親分肌?
ポールが言ったように、行動に自信がみなぎっていて、兄妹の群から離れて行動
する場面をよく目にしました。
ルックスが良くて、元気で、自信がみなぎっていて、自立心があって、彼女が人間なら、まさに僕のタイプです。照笑










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ミッシーと兄妹たちを犬舎へ戻し、今度はティアラ単独のポートレイト。
生まれてからこのかた、一日のうちにこんなにたくさんのことをしたのは、ティアラにとってきっとこの日がはじめてで、動きに少し疲れが見えはじめます。










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続いて身体測定。
高さが約30cm、長さ約35cm、体重は1.96kgでした。
Yさんがティアラと対面するときは、ひとまわり大きくなっていることでしょう。










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疲れきったティアラに食べ物を与え、その後に食後の少し汚れた顔で顔写真を撮り、この日の撮影は終了しました。
ティアラの体力を考えると、これがこの日僕ができる精一杯のことでした。
でも、いい写真が沢山撮れたと思います。










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オーストラリアン・ラブラドゥードル、「ワラタ通信」第一弾

オーストラリアン・ラブラドゥードル、「ワラタ通信」第二弾

オーストラリアン・ラブラドゥードル、「ワラタ通信」最終回

家族が増えた!


Tasmanian Labradoodles Breeding Centre

オーストラリアン ラブラドゥードルのいる生活!Labradoodle Paradise





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by somashiona | 2012-01-11 09:30 | デジタル

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