鳥たちがいる秋の色 #1
日本なら、鈴虫の声が聞こえたり、空を舞うトンボを見ると、「ああ、もう秋だなぁ」としんみり思うが、ここタスマニアに住んでいると虫の声で季節を感じる日本人の繊細な感覚など忘れてしまう。
サマータイムが終わり、朝晩にヒーターのスイッチをオンにする頃になると、「くそっ、もう秋だ」と思う。
満喫しきれなかった夏に、未練タラタラだ。
ブロックリーエステイトでの撮影はニワトリやターキーたちの気配を常に視線の端や背後に感じながら行った。
おかげで、僕にとっての今年の秋のイメージは、少なくてもヒーターのスイッチなどではなく、ニワトリやターキーと共にある。
「ブロックリーエステイトの秋の色を撮ってほしい」という依頼だったが、指定された日程は秋の色を写し込むには少し遅すぎた。
3日間続いた暴風雨が秋の色をすっかり消し去ってしまったらしい。
どうしたものか、、、と最初はストーリーをはじめる手がかりが掴めず、三脚を肩に担いで黙々と歩いていたが、それでも、絨毯のように地面に広がる落ち葉や枯れた小枝を踏みしめるときの乾いた音が、僕の想像をゆっくりと膨らます手伝いをしてくれた。
秋というのは、静かに待ってさえいれば、必ず向かうから何かがやって来る季節だ。
つづく (To be continued)
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by somashiona | 2012-05-17 17:27 | 仕事