ゴッド ブレス ユー





タスマニアでは珍しく暑いと感じる真っ昼間、ショートパンツとTシャツで歩いていると塀横にできた日陰の中に一人の黒人女性が座り込んでいた。
明るいブルーの民族衣装のような服を着たこの女性はサンダルを脇に避け、まるでピンクのソックスを履いているようなの足の裏を蝶の羽のようにヒラヒラと動かしていた。


目が合ったので「今日は暑いですね」と僕が言うと強い訛りのある英語で「そう、暑くて動けないのよ」と言った。


タスマニアにはスーダン、コンゴ、マリ、エチオピア、シエラレオなどから多くの人たちが難民として移住している。
まだ若い彼らの子供たちは英語や生活習慣に割とすんなり馴染むが、ある程度大人になってから移民としてオーストラリアに来た人たちはなかなか職にもつけず、生活保護に頼っている人も多い。
暑い国から来ただろうこの女性がこのタスマニアの気温で「暑くて歩けない」とはどういうことだろうか、と僕は少し考えた。
彼女のお尻の下にはステッキが置いてある。足が不自由なのだろうか?

「バスに乗りたいのだけど、今ちょっとお金がないの。あなた小銭を持っていない?」と彼女は僕に尋ねる。


LAに住んでいた時は毎日のように誰か彼かに尋ねられたフレーズだが、タスマニアでこれを聞くのはたぶんはじめてだ。


僕はポケットの中の2ドルコインを彼女に渡し、「良い一日を!」と言った。


彼女は白い歯を大きくむき出し、満面の笑みで「ゴッド ブレス ユー」(神の祝福がありますように)と僕に言った。



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前回のブルーのドレスの話で、この女性のことを思い出しました。



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by somashiona | 2014-12-03 19:27 | 人・ストーリー

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