コニカ ヘキサーRF



東京で雑誌を中心に仕事をしていた時、メインのカメラはキャノンEOS 1N3台とペンタックス6x7だった。
自分の写真の写真のスタイルを変えるため試行錯誤していたとき、レンジファインダーカメラと出会った。

初代ヘキサーは35mmf2.0の固定レンズ(レンズ交換が出来ない)で、どこへ行く時でも僕と一緒だった。
コニカヘキサーRFが発売された時、本格的にレンジファインダーカメラの世界に入っていった。
ヘキサーRFのボディ2台に28mmf2.8と50mmf2を付け、めったに使わなかったが鞄の中には90mmf2.8を念の為に入れておいた。

レンジファインダーカメラと言えばもちろんライカなのだが、コニカヘキサーRFが出た時、僕にはライカよりもよほど魅力的に感じた。
木村伊兵衛、ブレッソン、クーデルカ、デイヴィッド・アラン・ハーベイなど僕が愛する写真家たちがどうしてあんなに素晴らしい写真が撮れるのか、レンジファインダーカメラを使ってすぐにその謎の一部が分かりかけた。
レンジファインダーカメラには一眼レフカメラと違い多くの制約がある。
一番大きい制約はフォーカスを合わせることだ。
プロレス、格闘技を中心とした雑誌の仕事をしていたので、動くものにピントを合わせることには常に気を使っていた。
レンジファインダーカメラで一眼レフカメラのようにピントを合わせるのはハッキリ言って無理な話。
そうなると自ずと距離、被写界深度、レンズの画角を頭に入れ、感で写真を撮るようになる。
ヴューファインダーも広角レンズを使えば隅々は適当だし、望遠レンズを使えば被写体が小さすぎて訳がわからない。
あえて言えば、そういったことをあまり気にせず、誰にも気づかれないよう「さっ」と被写体を切り取るのがレンジファインダーカメラの意気込みだ。(あくまでも持論です)
一眼レフカメラの機能をフルに使って写真を撮ろうとすると、そういったある意味適当な写真の撮り方ができなくなる。
それは被写体やそれを取り巻く空気に気持を集中するより、カメラの操作に集中しがちになるということだ。
なので、レンジファインダーカメラを持って写真を撮っている時のほうが遥かに写真を楽しむことが出来たのだろう。
その当時は一眼レフカメラもレンジファインダーカメラもフィルムを使っていたので、なおさらだ。

思えば、富士フィルムX100を手に入れて以来、仕事以外の写真の90%以上はこれだけで撮っている。X100のレンズはフルフレーム換算で35mmf2.0、初代ヘキサーで撮っていた時と全くおなじ感覚なのだ。
カメラを変えると被写体へのアプローチだけでなく、気持や被写体選びそのものが変わる。
素人っぽい考え方のようだけど、僕の場合は間違いなくそうだ。

初代コニカヘキサー、ヘキサーRF2台とレンズ3本を手放そうと思っている。
このデジタル時代にこういったフィルムカメラを欲しがる人がいるのだろうか?
どのくらいの値段で売れるのだろうか?
そんな情報を持っている人、このカメラに興味がある人、是非ご一報を!







コニカ ヘキサーRF_f0137354_19531694.jpg









向かって左から90mmf2.8、おなじみ富士フィルムX100、コニカヘキサーRF&28mmf2.8、コニカヘキサーRF&50mmf2.0、初代コニカヘキサー(35mmf2.0固定レンズ)、そして僕。












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by somashiona | 2014-12-08 19:59 | デジタル

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