海 #1
僕は被写体として海を特別意識しているわけではないが、海を見ると何故か写欲が湧く。
波が寄せてはカシャ、引いてはカシャ、カモメが舞うとカシャ、夕日が沈みカシャ。
同じような絵だと知ってはいるが、波が寄せ、そして引く回数だけ、際限なくシャッターを切ってしまう。
そんな写真を後で見ると、99%のカットがつまらない写真で終わっている。
まだ本気で海と向かい合っていないので、その理由については明確な答えを得ていないのだが、
いま分かっていることは海の写真は難しいという事だ。
フォトジェニックな被写体だけに、思うようにそれを捉えられないのは、ちょっと悔しい。
どの写真も今までに見たことのある写真のパターンから抜け出していないのだ。
いや、たとえ見たことがあるパターンでも、自分が狙ったイメージがそこにあればそれでいい。
しかし写し取った全てのカットが僕をあざ笑う。
もしそんな時の海が荒れ狂う灰色の海ならば、
そして僕の回りに誰も人がいなかったのなら、
昔見た青春ドラマのように海に向かって「バッカヤロォ〜」と叫ぶところだが、
まだ一度も実行に移したことがない。
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Bruny Island, Tasmania
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by somashiona | 2007-05-10 07:10 | 海