それって、常識?





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兄弟
「ねえ、ねえ、兄ちゃん。足をあげてオシッコするのって、男のワンコだけだって知ってた?」

「え?お前そんなことも知らなかったのかよ!それって常識だぜ!オスはみんなそうするんだ。犬だけじゃないんだぜ、馬もライオンも、キリンだってあの長い足をあげてしょんべんするんだぜっ!すっげぇ遠くまで飛ばすんだ!」

「うわぁ〜、スッゴイね兄ちゃん!たくさんのキリンが一度にオシッコしたら、きっとでっかい噴水みたいだね!」

「そうさ!それとな、お前はまだ知らないかもしれないけど、人間だって同じなんだぞ。大人になるとな、一人でトイレに入ったら男はみんな足を上げるんだ!学校や立ちションのときみたいに、人が見ている時はあげないけどさ!」

「ホントぉ〜!じゃあ兄ちゃんも一人のときは足あげてんの!?」

「もちろんさっ!そんなの常識だぜ!」






アルパカさんたち
「人間たち、面白いことをぬかしておるのぉ、、、。」










日本に一時帰国したとき、「え?それって常識だよ!」とか「まったく常識のない奴だ」または「常識じゃ考えられないよな」というたぐいのセリフをよく耳にした。
僕もそういうふうに言われたことがあった。


でも、よくよく話しを聞いてみると、上の写真の兄弟の会話とさほど変らない内容だったりする。(これは作り話だが、アルパカさんたちもそう思うって言ってた)




仕事などで多くの部下や指導をしなくてはいけない後輩を持った経験のある人は、自分の常識を決して彼らに期待してはいけないということを身にしみて分かっていると思うが、それでもついつい使ってしまう言葉が「常識」なのかもしれない。

もちろん日本とは状況が違うが、ここオーストラリアでは「そんなこと常識」や「常識の知らん奴だ」という言葉をほとんど耳にしない。
様々なバックグランドをもつ人間たちが寄り集まって生きる国。
常識など通用しないのが、常識だ。
だが、僕の印象では、ある意味で彼らは世界というものをとても常識的に捉えていると思う。
とくに様々な国の動きや立場をとても冷静に客観視している気がする。

タスマニアのテレビチャンネルは有料のケーブルテレビなどに加入していない限り、たったの4チャンネルしかない。
NHKのような国営チャンネルがひとつ、民放が残り3つだが、そのうちのひとつはSBSというテレビ局で基本的にはオーストラリアに住む外国人ためのチャンネルだ。
このSBSでは朝から晩まで常にどこかの国のニュースやドラマ、ドキュメンタリー、映画を放送している。
ニュースは字幕も吹き替えもないので何を言っているのかさっぱりと分からないのだが、朝5時に放送しているNHKのニュース番組のときは他の国の人たちもさっぱり分からないと思うので、これはお互い様だ。
オーストラリアに居ながらにして、毎日海外の今に触れている。



日本のように細かい説明をしなくても、常識的に?判断して人々が分かりあえる国は美しいと思う。
注文した商品が期日までに届かないたびに、声を荒げてクレームをつけるまでもない。
なんといっても、お客様は神様の国だ。
しかしお客様の意見が間違っていたらどうするのか?
それでも、はい、はい、とお客様の文句を聞くのが常識か?
常識とは目を閉じて、耳を塞ぐことではないと思う。
目をまんまるにして、耳をしっかりと立て、本当はどうなのか?ということを突き詰めないと常識と言って良いものなど生まれないのではないか?


遠い国から日本を見ていると、毎日のニュースから個人が発するブログにいたるまで、日本の常識に首をひねりたくなることが多いし、何か怖いものすら感じる。

日本が戦争をしてもいい国になる前に、戦争が何を残すのかという今までに何度も繰り返された常識を考える人がもっと増えることを祈りたい。



遠い異国から故郷を案ずる羊より。

写真はホバート・ショウ・デイ
Glenorchy, Tasmania



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by somashiona | 2007-07-24 17:58 | ホバート・ショウ・デイ

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