祝、相原さん写真展 in タスマニア




いよいよクレードルマウンテン、ウィルダネスギャラリーでの相原さんの写真展がはじまります。

昨日の土曜日、僕と友人の三人でオープニングパーティに行ってきました。

今回の写真は全てパノラマで統一されており、相原さんの写真のスタイルがより強いオリジナリティを帯びて、作品の完成度に更に磨きがかかったという印象を受けました。

個人的には僕も撮影に同行したウェスターン・オーストラリア、バングルバングルやピナクルスの写真も展示されていて、その時の苦労を思い出し、少し胸が熱くなりました。

写真展に招待された多くの人たちと相原さんの写真について語り合いましたが、相原さんの写真に西欧人にはない感性を感じると皆さんが言っていました。
特にパノラマ写真の掛け軸スタイルはこちらの人たちには新鮮な写真の見せ方だったようです。
もう一つ、相原さんの写真展を見に来た人たちが必ず触れる共通の感想は、写真についているキャプションについてです。
写真をみて圧倒され、キャプションをみて思わず吹き出してしまうというこのギャップがたまらないのです。
以前ウィルダネスギャラリーのキュレターであるトレーシーさんにインタヴューした際、彼女もこのキャプションについて印象深いコメントを僕に話してくれました。
「マサ(オージーたちは皆彼をこう呼ぶ)の写真を見に来た人たちはキャプションを読むことによって、マサが撮影中に味わった苦楽を共有することになるのです。その疑似体験がマサの写真をより理解する手がかりとなり、マサが見たであろう自然の驚異を同じ視線で受け止めることができるのです。多くのランドスケープフォトグラファーが写真展を行っていますが、こういう手法をとっているフォトグラファーはマサしかいません」

相原さんの写真については恐れ多くて僕は多くを語れませんが、今回のオープニングパーティで僕が感じた写真以外の相原さんのスゴさをぜひ今日は皆さんに聞いてもらいたいのです。

この写真展に招待された人たちはタスマニア観光局の総責任者、富士フィルムオーストラリアの代表、各種メディア等々それはそうそうたる顔ぶれでした。
そんな人たちがスピーチをした後、相原さんが挨拶をするのです。
もちろん、英語です。
相原さん、学生時代の英語の成績は今ひとつ振るわなかったようですが、英語のスピーチはもう素晴らしものでした。
堂々と話し、しっかりと笑いも取る。
何も見ないであんな長いスピーチを日本人が英語でするのは大変なんですよ。
スピーチの後にパワーポイントを使って写真のプレゼンをしたのですが、これがまたいい。
相原さんが写真についての説明をするたびに皆うん、うん、と頷いたり、あっ〜と溜息を漏らしたり、げらげらと大笑いをするのです。
自分の写真について自分はどれだけ語れるのだろうか、と自問自答してしまいました。
自分の写真一枚一枚についてたっぷり語れるだけの理由が僕にはあるのだろうか、と思わず考えてしまいました。

相原さんのスピーチも素晴らしいのですが、彼の最大の武器は何か?をあえて言わせてもらうのなら、それは会話の合間に見せるあの少年のようなとろける笑顔ではないのか、と僕は密かに思っているのです。
あの笑顔にみな、コロリとやられてしまうのです。

オープニングパーティの間中、そしてその後のディナーパーティの最中もあらゆる職種の、あらゆる年齢層の人がひっきりなしに相原さんに話しかけます。
もちろん、英語です。
相原さんはどんなタイプの人たちとも楽しい会話ができる人なのです。
落語からオペラまで、本宮ひろ志からトルストイまで、吉田拓郎からカラヤンまで、スピルバーグからフェリーニまで、マクドナルドからミッシェランのレストランガイドに出てくるお店まで(もう充分ですか?)会話のネタには尽きない人なのです。
日本のクイズ番組制作者の方にはクイズの回答者として浅井慎平さんの次はぜひ相原さんでお願いしたいものです。

ディナーパーティの席では同席させてもらった相原さんの長年の友人であるシドニーに住むとても素敵な日本女性、ロイター通信で働く男性、メルボルンのトッププロラボの責任者などからとても興味深いお話を聞かせてもらいとても有意義な時間を過ごしました。

今回、僕と一緒に相原さんの写真展に行ったオージーの友人は帰りの車の中で僕にこう言いました。
「マナブ、オープニングパーティやディナーパーティ、とても楽しかったよ。マサってさ、スゴい人だね。今日、各分野のトップの人たちがマサの為に集まってきただろ。でも、その中でもっとも謙虚だったのは今日の主役マサだったよ。僕はそこに一番感動したんだ!」

ぜひ皆さんにもタスマニアでの相原さんの写真展『マザーアース 風林光山』を見てもらいたいです。
相原さんの素晴らしい写真を見て、その後にタスマニアの美しい自然を体験し、おいしい料理を堪能する。
たまにはそういう贅沢も、いいもんです。




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by somashiona | 2007-09-02 20:04 | 人・ストーリー

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