オスカー・バルナック・アワード
僕が写真をはじめたのは27歳の時だ。
今まで色々な写真を撮ってきたが、写真への情熱を失くしたことは一度もない。
よほど写真が好きなのだろう。
独学で始め、それからアメリカへ渡って学校で写真を学び、そしてプロとしてお金を貰うようになった。
写真は誰でも写せる。
絞りやシャッタースピードの関係を理解すればさらに意図したものを写せるようになるかもしれない。
スピードライトやストロボの使い方を学べば置かれている光の状況に縛られることなく、さらに作り込める。
Photoshopをはじめとする画像処理のソフト操作が巧みなら、思うがままに表現したい世界を追求できる。
時代はフィルムからデジタルへ移行し、写真機材の進歩は驚くばかりで、益々より良い写真が撮れる環境が整ってきたにもかかわらず、ハッとする写真に出会う頻度は年々少なくなっている気がする。
これは一体どういうことなのだろう?
世の中に溢れる写真を評価する前に、自分の写真を見ても反省する点が多々ある。
仕事で撮った写真はできるだけ友人のフォトグラファーであるピーターと見せ合い、お互いに評価するようにしている。
ピーターの写真はきっちりと計算されていて、完成度が高く、いかにもプロフェッショナルな写真だ。一方僕の写真は臨場感や動き重視で、どちらかと言えばアマチュアのスナップショット的な作風でちょっと恥ずかしくなるのだが、これが好みなので仕方がない。
そんな雑な写真を撮る僕でさえ、自分の写真を見ると技術的なことに囚われている感を否めない。
何というか、飛び跳ねる感じ、崩す感じ、そして何よりも自由さに欠ような気がする。
僕は来年50歳になる。
心の持ち方や感性が写真には真っ直ぐに出てくる。
歳を重ねるにつれ写真がつまらなくなっているとすれば、それは危機だ。
もちろん、歳を重ね、人生経験を積んだからこそ見えるものがあるのは確かだが、自由さを失ってはいけない。
ライカが1979年から毎年開催している写真の賞がある。
ライカの発明者オスカー・バルナック氏を記念しプロフェッショナルなフォトグラファーを対象に開催されているオスカー・バルナック・アワードだ。
毎年受賞作品や最終選考に残った作品を動画にまとめて公開しているのだが、世界中から集まる気合の入った作品たちを見ると思いっきり頬を打たれたような気分になる。
自分が今までに培った撮影スタイルや知識をフォーマットしたい気持ちになってしまう。

こんな話をした後に自分の写真は見せにくいではないか、、、。
今日の写真は友人の犬。
人気ブログランキング」参戦中。
本気でポチッとしてねー!
↓ ↓ ↓

写真への道は長くて険しい、、、。
なかなか思うような写真は撮れないよねー、と思った人はポチッとよろしく!
このブログへのご意見、ご感想がありましたらEメールにてtastas65*yahoo.co.jp
(*マークを@に変えてください)のアドレスにぜひお寄せください。
また、お仕事のご相談、依頼も大歓迎です!
▲ by somashiona | 2014-10-27 13:29 | デジタル