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泣きすぎ


日本で高倉健の「幸せの黄色いハンカチ」をたまたまテレビで観たとき、「ああ、日本映画って、いいなぁ~」と思った。
僕も妹もかなりの映画好き(僕はもう過去形かも)だが、彼女は日本の映画は詰めが甘いのであまり観たくないという。
僕も昔はそう思っていたが、海外で長く暮らすと、やはり日本映画に飢える。
詰が甘くても、日本の俳優さんが日本語で話し、日本の風景が何気なく流れるだけで、かなり満足してしまう。
高倉健の映画を観たあと、いつも思う、「これからは僕も少し無口でいこう」と。
そして、1時間もしないうちにその誓いは簡単に破られる。
先週、高倉健の「あなたへ」という映画をiTunesでレンタルした。
僕はいつものように泣かせる場面でしっかりと涙したが、男の中の男健さんは、奥さんからの最後の手紙を受け取っても涙しない。
「ボーイズ・ネバー・クライ。オーストラリア男児たるもの、人前で涙を見せるべからず」とここで男の子たちは教えられ、大人になる。
男は男らしくなければ。健さんのように。
でも、ここオーストラリアではその男らしい態度が多くの男たちを重いうつ病に追い込み、自殺という結果に繋がってしまっているという事実も深刻だ。
特に田舎で酪農業などを営む男性たちがこの問題を抱えることが多いらしい。
カウボーイが自分の抱える心の問題を人に打ち明けるシーンは、彼らの生き方に反するのだろう。

僕はすぐ泣く。
本当に情けないほど、みっともないくらいすぐに泣く。
たぶん、徳光さんよりも泣くと思う。
仕事中も感動すると涙でファインダーがくもるし、バスの中の嘔吐の連鎖のように、周りの誰か泣くと、僕もすぐに目頭が熱くなる。
泣かせる映画は十中八九泣くし、普通の娯楽映画でも、例えばジャッキー・チェンが出ていた「ベスト・キッド」で少年がデトロイトから北京に移り住むときの描写でさえ、僕はなぜか肩を震わせて泣いてしまった。映画館の中で。
以前から涙もろかったが、父親が亡くなったあと、完全に涙腺の蛇口が壊れてしまったようだ。
父の葬式から1,2年は信号待ちの車の中、カフェでコーヒーを飲んでいるとき、浜辺で海を見つめているとき、気がついたら泣いていたということが度々あった。(これは2年くらいで自然と治まった。悲しみは時がすこしずつやわらげてくれる)
テレビのCMを観ても泣くし、空港で母と別れる時も47歳のおっちゃんが号泣し、妹やフミさんを困らせた。
自分でもなんとかならないのか、と思うのだが、コントロール不能だ。

日本からオーストラリアへ帰る飛行機の中、とてもいい映画を2本観た。
1本目は「Argo」(アルゴ)。
1979年のイランアメリカ大使館人質事件を題材とした作品で、内容はなんとなく知っていて、まったく期待しないで観たのだが、息をつく暇もないほどの緊張が続く、上出来の映画だった。
2本目は「The Sessions」(ザ セッションズ)。
子供時代にポリオを患った主人公は全身麻痺になってしまい、息をするのも人工呼吸器が必要なほど。
それでも大学を卒業し、ジャーナリスト、詩人として生計を立てている。
彼の童貞を捨てたいという思いは日々強まり、信心深い彼は神父さんに相談し、セックス(代行)セラピストの助けを借りて夢を叶えようとするが、セッションを重ねるたびにセラピストへの気持ちが恋に変わっていく、といった感じのストーリー。
主人公を演じるのはジョン・ホークスで、少し前に観た「ウィンターボーンズ」というかなり重い映画に出ていたのだが、「ザ セッションズ」での彼がまったく別人で驚いた。
「ザ セッションズ」の主人公がジョン・ホークスだと気づくまで、本当に小児麻痺の人が主役を演じていたと思っていたほどの名演技だった。
神父役のウィリアム・H・メイシーがまたとてもいい味を出している。
この俳優、僕はコーエン兄弟の映画「ファーゴ」でとても好きになった。
この人が登場する作品には当たりが多い。
そして、主人公が恋に落ちるセックスセラピスト役はヘレン・ハントが演じている。
実を言うと、僕は彼女が大好きだ。
「ツイスター」「恋愛小説家」「ペイ・フォワード」「キャストアウェイ」「ハート・オブ・ウーマン」「ソウル・サーファー」、、、。
スクリーンでの彼女はいつだって強さと弱さの両方をストレートに僕たちに見せ、女性らしいが決して男性には媚びず、常に強い意志を持って行動するタイプの女性を演じる。
彼女、今年で50歳だと思うが、「ザ セッションズ」で見せたフルヌードは驚くほど綺麗だった。
(だからいい映画だった言いたいのではない)
この映画でも、満席の飛行機の中で、僕はぼろ泣きしてしまった。
フライトアテンダントがビーフがいいか魚がいいかと聞いてきても、答える余裕がなかった。
あ、もしかしたら、この映画、日本では公開されていないかもしれない。
そうだとしたら、とても残念だ。

最近のタスマニア、天候が安定せず、しょっちゅう大泣きしている。
突然の大雨で動きがとれなくなり、建物の屋根の下やバス停の待合所などでうらめし顔で空を見上げ、雨脚が弱まるのを待つことが多々ある。
まあ、僕も空も、泣きたいときは好きなだけ泣けばいいのだろう。
雨の後は虹が出るかもしれないし。













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「ザ セッションズ」














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今日、また1歳自分は老いてしまったと考えるか、また1歳人として成長することが出来たと考えるかは自分次第。とにかく、病気がちの僕がこうして今ここに存在しているという奇跡をかみしめよう。



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by somashiona | 2013-04-30 21:00 | デジタル

ソーマの新たなパッション




5ヶ月もの間、子供たちはより一層成長した。
13歳のソーマの身長は180cmに届きそう。
足のサイズはもはや、ヒマラヤの雪男だ。
唇の上にはもやは産毛とは言いがたいものが目立ちはじめ、話す内容もますます僕の英語力では理解しがたいものになっている。

週末、子供たちは学校の宿題やプロジェクト、自分の趣味や友人達との約束で忙しく、もう以前のように僕と一緒の行動が難しくなってきた。
この日の週末はシオナが忙しく、ソーマと二人で過ごすことになった。
僕が日本にいる間、彼のデジタル動画へのパッション(情熱)はどんどん高まっているようで、この日はビーチで撮影をしたいという。
本当は僕の5D Marklllを使いたいのだが、7Dで納得させる。
7Dにソーマ自作のグライドカム(手持ちでの撮影でも手ぶれしない一脚のようなもの)を取り付け、「じゃ、ダディ、僕は自分の絵を撮るから、ダディも自分の写真を楽しんでね」と浜辺を歩いて行く。
普通、写真好きの人間が一緒に撮影に出かけたとしても、ベッタリとくっついては行動しない。
息子とはいえ、その辺のことはやはり一緒だ。
彼は動画を撮り、僕はX100でスナップを撮る。
うん、男同士の時間だ。

前回、近所の林の中の散歩道について書いたが、今回は僕の家から車で10分ほどのところにあるキングストン・ビーチという場所の散歩だ。
タスマニア、山もいいが海もいい。
ここは犬好きの人たちが集まるビーチで、犬が入っても良いエリアでは、何頭もの犬がじゃれ合い、海に投げ込まれた樹の枝やテニスボールを追いかけ、どの顔も笑顔いっぱいに見える。
雨が降った直後のビーチは上空を流れる雲の動きがまだ活発で、地上に注がれる光はめまぐるしく変化し、楽しい。
何の変哲もない海辺のスナップをX100のような、小さく、写りもよく、そして固定されたレンズで撮るのは実に気持ちがいい。

もうそろそろ、家に帰らなければならない時間だ。
ソーマが引き返してくる兆しが全く無いので、自分の撮影はやめて、彼を探しに行く。
やってる、やってる、顔をしかめてファインダーを睨んでいる。
「ダディ、もう少しでコンパクトフラッシュが一杯になるからもう少し待ってて」とソーマ。

家に帰ってから彼が撮った画像をLightroom4に取り込む。
それから反省会だ。
僕は動画のことは何も知らないが、彼が撮った絵をざっと見渡して、そこに明確なテーマやメッセージがないことはやはり分かってしまう。
ロスアンジェルスで写真を学んでいるとき、先生たちは生徒のベストショットではなく、必ずコンタクトシート(写したフィルムの全てのコマが印画紙に焼かれたもの)を見せなさいと言った。
コンタクトシートを見れば、ベストショットが偶然だったのか、撮れるべきして撮れたのかがすぐに分かるし、なにより、撮り手の被写体へのアプローチの仕方が如実に現われるので、指導しやすい。
写真を撮る時、事前にイメージを作りすぎていると写真特有の偶然を逃してしまいがちだが、それでもやはり、撮影者が何を見て感じたかという強い思いがそこにないと、写真を見てもつまらない。
いい写真じゃなくていい、その人の感動や気持ちやメッセージがそこに現れていれば、写真は見るに耐えるものになる。
そんな話を夕食を食べながら、僕たちは話し合った。
この夜、僕がどんな理由で写真を始め、どうやって学び、プロになってからはどんな写真を撮ってきたのか、ソーマが立て続けに質問してきた。
僕は感慨深い思いで、自分のヒストリーを息子に話して聞かせた。


いい夜だった。












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久しぶりに人気ブログランキングの上位に入れてもらったが、5ヶ月前と登場しているブログはまったく変りない気がするのは気のせいでしょうか?ハルちゃんの「siesta style」は前なかったか。すっごくいい写真撮る人だから、みんなハルちゃんも応援してねー!タスマニアにポチッとしたあとに。



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by somashiona | 2013-04-14 13:02 | ソーマとシオナ

久しぶりの散歩道





札幌の実家には2012年の10月から2013年の2月半ばまで居たが、雪が降るまでは頻繁に散歩をした。
北海道というと自然に溢れた場所というイメージを持っている人も多いと思う。
確かに、それは間違いではないのだが、僕の実家がある住宅街から1〜2時間歩いても、僕が満足する自然など何処にもないのだ。
もちろん大小様々な公園もあれば河の流れに沿った堤防もある。
市や区が少しでも住民たちのためにと自然環境を残そうとする努力は見える。
でも、そのどれもがとても人工的で、中途半端な自然にレンズを向けるくらいなら、パチンコ屋、ドラッグストア、コンビニ、ビデオレンタル屋、そして、それこそ、伝統や個性というものがまったく感じられない札幌の住宅を被写体にするほうが、フォトグラファーの僕の眼には、よほど楽しかった。
そう言いつつも、東京の池袋で数週間過ごしていたときは、さずがに札幌の中途半端な自然が恋しくなった。
池袋ではどこを見上げてもビルだらけで、土や樹の幹や川の水が流れる音など、そういうものに触れる機会が全くない。
いや、行くべきところに行けば、少しはあるのだろうが、サンシャインビル、ビックカメラ、東急ハンズなどの誘惑が僕を自然へ向かわせなかったという方が正しいのだろうか。
自然を身近に感じる生活がどれほど贅沢なものか、タスマニアで生きる僕はあらためて痛感した。
タスマニアにはサンシャインビルのような高い建物やビックカメラのような物欲を駆り立てるお店はないが、自然と美味しい空気ならたっぷりだ。

タスマニアに帰ってすぐに、僕はとても久しぶりにいつもの散歩道を歩いた。
澄み切った青い空、まったく人とすれ違わない道、静まり返った夕方の街を丘の上から見下ろしていると、時々セスナ機が空をよぎる音が聞こえ、僕は目を細めて空を見あげてみる。
夏場の激しい乾燥のせいで、雑草たちはラクダ色。
木々の皮が剥け、地面に垂れ下がり、立ち枯れし、折れて地面に落ちた白骨のような木々の枝がらくだ色の雑草の上に散らばる。
そう、まったくいつもと変わらない普段着のタスマニアなのだが、日本から帰ったばかりの僕には全てが輝いて見える。
家のドアを出て数分でこれが手に入る環境。
日本の便利さ、テクノロジー、人々の優しさ、美味しい食べもの、美女たちとの楽しい時間、たしかに堪能したが、何も無いのに心が満たされるこの感じは、タスマニアならではだと思う。
興奮のあまり、地面に映る自分の影にさえシャッターを切る始末だった。














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by somashiona | 2013-04-13 16:52 | デジタル

北海道、冬の歩き方








冬の北海道を歩いていて思うのだが、これって神業だ。
本州に住んでいる人は「雪の上をあるくことが?」と思うかもしれないが、実際は雪ではなく氷の上を歩くのだ。
たぶん北海道の人たちの頭の上には見えないスキャニング装置が付いていて、自分たちの足下2メートル先を絶え間なく精査しているに違いない。
履いている靴底の感覚で雪の種類を予測する。
ざらざら雪か、さらさら雪か、べたべた雪か?
雪の下に氷が隠れていないか?
ボケっと歩いているように見えても視線は様々な情報を見極める。
ここを歩いているとぐしゃぐしゃになった雪水を車にかけられはしないか?
この路面の傾斜だと足下が氷だったとき危なくはないか?
前を歩く人の様子を見て歩くラインを決めよう。
あそこのわだちはアスファルトが見えている、よしこのラインで歩こう。
一見普通に歩いているように見えても足裏を全体的に路面に着地するように歩いたり、若干すり足気味だったり。
まだまだ、ある、足が滑りそうになったとき、サッと素早く両腕を広げバランスをとるテクニック、不覚にも転んでしまった後、素早く自分の周りをチェックし、何事もなかったかのようにその場を立ち去るテクニック、ここで生まれ育った人間たちが子供の頃から自然と培った高等テクニックの数々だ。
僕の靴底ツルツルLLビーンのハンティングシューズでは今に思いっきり転んでしまうだろう。
カメラを持っているときに転んでしまったら目も当てられない。
だからといってスパイクを装着したり、外したりというのもかなり面倒だ。
2ヶ月ほどの滞在のために高価なブーツなど買いたくない。
こんなことで悩んでいる僕をよそに、ツルツルの路面の上をランニングする人、片手に傘をさしてママチャリを片手運転するお母さん、靴底ツルツルのコールハーンのローファーシューズで歩くビジネスマンなどがのろのろ手でバランスを取るように歩く僕をびゅんびゅん追い越し、力強く進んでいく。
冬の北海道、毎日がスリル満点だ。













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あちゃー、ランキングがぁ、、、、涙。/b>



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by somashiona | 2012-12-08 00:57 | デジタル

観光案内 小樽編




翌日は小樽観光だ。
スコットたちは出かける前に僕の母と一緒に記念撮影。






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朝の札幌駅プラットホーム、電車待ちをする僕たちの手にあるテイクアウト・コーヒーからは湯気が立ち上がり、人々の吐く息も真っ白い。
駅の雑踏、アナウンスの音、電車が止まり、走り出す機械音、ううぅ〜ん、いい感じ。
電車に乗り、車窓から風景を見ているだけで、さらに旅の気分がどんどん高まって来るのを感じる。












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僕が北海道出身なのは確かなのだけど、小樽の街のなかはもう何十年も歩いていない。
小樽といえば、運河、北一ガラス、坂、石原裕次郎、えぇ〜と、それと、それと、、、あ、もうダメ。
小樽の知識はゼロに等しい。
スコットの提案で自転車を借りて動くことにした。
天気もよく、気分爽快、広範囲の移動も駐車も簡単、このアイディアはかなり良かった。
久しぶりの小樽はまるで外国、建物もお店も風景も、何もかもが新鮮だった。
写欲をそそるものが多く、スコットたちをそっちのけで、夢中でシャッターを切る。
その日の小樽は修学旅行生たちをはじめとした観光客で賑わっていたので、写真に夢中になっているとすぐに彼らを見失ってしまう。












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北一ガラスの工場を見学したり、おいしいお寿司を食べたり、予想以上に小樽を満喫できた。
再び札幌へ戻る電車の中で僕は相変わらず車窓に顔をぴったりとつけ流れ行く景色に見惚れ、その他約一名がiPhoneでゲーム、そしてもう一名が仮眠。












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札幌の夜といえば、ススキノ。
ラーメン横町も大切なポイントだが、やはりススキノで元気なのは風俗業だ。
僕が男だからということとは関係なしに、ススキノの夜の姿は明らかに人を元気にさせる何かがある。
性風俗業の大きなチラシや看板がこんなにもおおっぴらに、しかもどこもかしこもびっしりとある地域など他にあるだろうか?
無料の店舗紹介所までいつくかあって、僕たちは社会見学の一環としてそこに入ってみる。
この中での二人の目の輝き方、やはり微妙な違いがある。












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あ、そういえば小樽ではこんな写真も撮ったっけ、、、。












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まっ、とにかく、札幌、小樽をオーストラリアからきた二人は満喫してくれたようだ。
僕はもう一度写真を撮りに小樽へ来ることを心に決めた。












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あちゃー、ブログランキング、2位までいったよー!いい、いい、すっごくいいー!ってことは、目指せ鹿さんでしょうか?今、北海道にいるから「毎日が熊曜日」にしようかなぁ。でも、ここで熊に出会ったら、もうブログの更新は出来なくなる気が、、、。汗



もう一度一人でススキノの無料店舗紹介所に行こう、と心に決めた、じゃないんですかー?、と突っ込みを入れたい人は、ポチッとよろしく!









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by somashiona | 2012-11-24 18:11 | 人・ストーリー

観光案内 札幌編



そういえば、僕が札幌の実家に帰ってすぐ、オーストラリアの友人スコットとパートナーの彼女が僕の母の家に泊まっていった。
北海道は彼らの日本旅行の旅程に含まれていて、僕は彼らに札幌と小樽を観光案内することになった。
限られた時間、どうすれば彼らに楽しい思い出を作ってあげられるか、こういうのって意外と難しい。
だいたい、札幌出身といっても僕はもう20年近くこの街で暮らしていない。
札幌や北海道のことなど、全然知らないのだ。
タスマニアではツアーガイドの仕事をしていたことがあるので、どこへ行き、何を話せばいいのか何となく分かる、しかし、北海道や札幌に関しては人口、文化、歴史、食、まったく数字や単語が頭に浮かばない。
札幌といえば、時計台、羊ヶ丘展望台、ジンギスカン、ラーメン横町、、、あれ、その他には、、、白い恋人、、、ダメだ。
友人たちに電話をかけまくり、おススメスポットを聞いた結果、大倉山シャンテの名が何度も挙がった。大倉山シャンテというのはスキーのジャンプ競技が行われる場所、僕も子供の頃いとこのお姉ちゃんに連れられて凄く感動した記憶がある。たしかにジャンプ台なんて、他じゃなかなか見られない。

僕も札幌へ帰って来るとラーメンとジンギスカンは必ず食べたくなる。
彼らとともにサッポロビール園に行った。
サッポロビールはオーストラリアでも時々売られていて、好きな人もいる。
オーストラリアでは人々はラム肉を頻繁に食べ、かなり美味しい。
ジンギスカンのラム肉はどうかなぁ、と思いながら食べたがとっても美味しかった。
ビアホールの雰囲気も良くて、これはやはり観光案内向きだ。
食後ビール博物館を見学したが、これもなかなか楽しかった。
歴代のサッポロビールのポスターを展示しているフロアーでスコットはかなり興奮気味。
彼は日本の古いポスターや看板を収集しているからだ。












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お腹いっぱいになった後、大倉山シャンテに向かう。
たくさんの修学旅行客に混じりスキーリフトに乗ってジャンプ台の頂上へ向かう。
スキーリフトに乗ること自体かなり楽しいし、札幌の街の風景が眼下に広がると気分もどんどん高まって来る。
二人乗りリフト、ご夫婦や恋人同士にはかなりポイントが高いかもしれない。
僕は寒空の中、二人のりリフトに一人で座り、かなり寂しかったが、、、。
頂上の展望台からの眺めも素敵だった。次回は女子と二人きりでここに来たい。












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大倉山シャンテにはウィンタースポーツミュージアムというものがあり、そこでは冬季オリンピック札幌大会の記録を中心に、札幌とウィンタースポーツのあゆみを紹介している。
体感体験ゾーンでは疑似ジャンプやボブスレーなどを体験でき、ちょっとしたゲームセンターのようでもあった。












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大倉山シャンテの後は会社経営者である僕の後輩と合流し、美味しい居酒屋で二人の若手経営者が文化、国境を越えて、ビジネス談義に花を咲かせていた。
























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おっ、お、おっ、ランキングが上がってる!ヤッホー、いいぞ、いいぞ、その調子!



まわりがカップルだらけの二人乗りリフトを一人で乗るときほど寂しいものはない、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2012-11-23 21:27 | デジタル

札幌の毎日







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札幌での毎日はシンプルな朝の朝食だけで、幸せを感じる。
例えば、納豆。
たぶん、海外生活をしている日本人は皆、「うぅ〜ん、そうだよなぁ〜」と共感してくれるに違いない。
タスマニアで納豆を食べようと思ったら、これはちょっとした贅沢品だ。
手に入らない訳ではないが(冷凍物だけど)納豆ひとつにこんなにお金を払うのかと思うと、どうも納豆、じゃなくて納得がいかないのだ。
日本に住んでいるときは全然好きでなかった納豆を、なぜか毎朝食べている。






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以前、妹は背骨や腰に様々な問題があった。
しかし、パートナーのフミさんと歩き人になって以来、毎朝欠かさずかなり入念なストレッチを時間をかけて行うことによって、超健康人間になってしまった。
自分の体の声を聞きながら築き上げたオリジナルのストレッチ運動をしないで長距離を歩き、テント生活をすると、確実に体の調子が悪くなるらしい。
僕も少し真似てみるが、体の柔軟性が全く違う。
妹が「ふぅ〜〜〜っ」とか「はぁ〜〜〜っ」などと床の上で唸っているのを見ながら納豆を食べるのはなかなか風情がある。






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今回、札幌に来てからハマっていることがある。
それは写経。
書をやる年上の友人の「座禅をするなら写経もいいわよ」の一言で突然やる気になった。
すぐに大丸藤井セントラルというお店の和雑貨フロアーで必要と思われるものを買った。
書のことなどまったく知らない。
店員さんからの説明で写経用の筆や墨があることを知り、おまけに下敷きなるものが必要だとわかった。
家に帰り、さっそく硯(すずり)の上で墨を摩ってみる。
いい匂いが微かに漂う。
新しい筆をおろす。どうやるのか店員さんさんから聞いておいた。
写経の見本を左側に置き、半紙の上に筆を走らせる、、、っていうか、ぜんぜん走らない。
筆なんてほとんど持ったことがないのだからしょうがないが、とにかく、思うように書けない。
まるで小学生の字だ。いや、僕のより上手い小学生はごまんと居るだろう。
試行錯誤しているうちに3時間ほどあっという間に経っている。
あれ、すごい、これって確かに座禅みたい。
その夜以来、暇を見つけては字を書いている。
漢字の美しいことと言ったら、、、。
もっと上手く書きたいなぁという思いがつのる。
なんとなしに「札幌にいる間に習字でも習おうかなぁ?」と一緒に食事をしていた母に言うと、「あれ、私のお友達、お習字の先生よ」と言うでないか。
さっそく連絡を入れ、週に一度母と一緒に習うことになった。
習字を習うなんて、小学生の習字の時間以来、すべてが新鮮だ。
先生がすらりと書く字を見るたび、惚れ惚れする。
2回目のレッスンのとき、ちょうど妹が家にいて、彼女も飛び入り参加。
パソコンでキーボードはたくさん打つが、字を書くことなど、まして、海外生活で日本語を書くことなど日常生活ではあまりない。
漢字を書くことが楽しくて仕方ない。






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もう一つ、札幌に来てからかなり本気で取り組んでいることがある。
それは、水泳。
もう、10回は行った。
水泳はかなり昔からちょくちょくやっているが、上達ゼロ。
一応、真剣に取り組めば、大抵のことは並以上になると思い込んでいる僕だが、水泳、英語、この二つに関してはお金も、時間も、労力も、情熱もかなりつぎ込んだが、まったく上達しない。
なぜだ?
英語は頭の善し悪しと関係がないことは海外で暮らす日本人たちを見て十分に知っている。
運動神経は子供の頃から決して悪い方ではない。
なぜだ?
水泳に関してはありとあらゆる本を読み、DVDなどの動画もたっぷりと見ているので、知識、理論は十分に頭の中にあるつもりだ。
なのに、自分では上手く出来ない。
例えば、水の上に静かに浮き、ゆっくりとバタ足をすると進まないだけでなく、時折逆行する。
静かに泳げば川に浮かぶ白いプラスティック袋のようだし、勢いよく泳ぐと海で溺れかけて助けを求めている人のようだ。
ゆっくりと無駄なく、流れるように1000メートル、2000メートルを泳げるようになりたい。
札幌在住で他人の泳ぎの欠点を見極めることが出来る方、是非個人レッスンをお願いします。
かわりに僕は写真の個人レッスンをしますから。
























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by somashiona | 2012-11-20 23:51 | デジタル

こころの歌




シドニーの空港を出発したのは夜の11時頃だった。
いつものことだが出発直前まで荷造りに振り回され、寝不足だ。
まあ、成田までゆっくりと寝ればいいさ、と思っていたが、ぎゅうぎゅう詰めの機内で僕の横に座ったのはメルボルンに住む超綺麗なお嬢さんで、僕はなぜかまったくリラックスできなかった。
お嬢さんは夜中まで機内の映画に夢中で、僕は全く寝付けず、ひたすら本を読んでいた。
夜中の2時くらいに、お嬢さんが映画のスイッチを切って眠りにつくと、僕の右肩に彼女の頭が寄りかかり、シャンプーのコマーシャルに出て来るような長く艶のあるストレートの髪が那智の滝のように僕の右腕に降り注いだ。
おかげで僕はカチコチになり、なおさら眠れない。(一応言っておくが、カチコチだったのは体の一部分の話ではないので、誤解のないように)
しばらくたって、やっと僕に睡魔が襲って来たとき、耳の中の鼓膜が振動するようなキリキリ、カリカリという鋭い音が響き渡った。
いったいどこからこの音がやって来るのかとキョロキョロしたのもつかの間、その音の出所はすぐに分かった。
僕の肩に頭を乗せた超綺麗なお嬢さんの激しい歯ぎしりだった。


朝、ほとんど寝ずに機内食を食べていると、初めての日本旅行でどれだけワクワクしているかという話をとろけるような笑顔で彼女は僕にしてくれた。
僕は機嫌が悪いどころか、満面の笑み。
そのとき誰かが僕を見たら、鼻の下が確実に30cmは伸びていたと言うに違いない。



早朝、成田に着くと、そのまま神田まで行き、来年の1月に仕事をする会社のスタッフたちに会った。
ミーティングや会食が夕方まで続き、僕は眠たくて倒れそうだった。
鼻の下はもう伸びてはいず、眉間にしわが寄りっぱなし。
真剣に話を聞いている顔だと思ってくれていたのならいいが。


夜、ヘロヘロになって品川のホテルのベッドに倒れ込む。
ホテルは僕のお気に入り、東横イン。
寝る前にどうしてもお風呂に入りたかった。
少しぬるめのお風呂に30分ほどつかり、こころも体も軽くなる。
部屋の空間の80%を占めているベッドに横たわり、壁の上の方に器用に取り付けられているテレビのスイッチをつける。
いくつかのチャンネルを行ったり来たりしているうちに青いドレスを着た女性たちが大きなスタジオの中で日本の童謡を歌っている番組に、僕は釘付けになった。
日本の秋にまつわる数々の名曲を彼女たちは合唱している。
昔なら絶対に観なかった種類の番組だが、久しぶりの日本初日の夜だったこともあり、僕のハートのつぼを見事に捉えてしまった。
この番組に見入ってしまったのは、祖国への郷愁だけが理由ではない。
音大で鍛えに鍛えられた(たぶん)、まるで楽器の音のように正確なその歌唱力が僕の心をがっちりとらえた。
この合唱は女子だけでなく、男子部門もあり、また男女混合もある。
男性の力強い歌声もいいし、女性との組み合わせはまたさらに幅が広がる。
番組が終わり「BS日本・こころの歌 月曜夜9時 おたのしみに」というテロップが出ると、「うん、たのしみにしてる」と声に出して答えてしまった。
その夜は歯ぎしりの音もなく、ぐっすりと寝ることができた。












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by somashiona | 2012-11-07 21:20 | デジタル

すっかりご無沙汰です



すっかりご無沙汰です。
実は今、祖国日本にいます。
こういう言い方をすると、戦争か何かに巻き込まれ、長い間日本に帰ることができなかった人のようですが、去年の今頃も日本で仕事をしていました。
今回は今年一杯までいっさい仕事なしの純休暇。
あ、婚活をするためではありません。(来る者は決して拒みませんが)
いい加減ヤバいぞ、と思い続けていた心と体をゆっくりと回復させるためのお休みです。
こんなに長い期間、仕事抜きで日本に滞在するのはここ10年来はじめてのこと。
心ウキウキです。
日本に帰ってきたなぁ、とまず最初に感じるのは空港や飛行機の中。
国内線の飛行機の中で機内持ち込みの荷物を座席の上にあるスペースに詰め込んでいると、後ろに並んでいた人たちが僕を押しよけ、というよりなかば肘打や膝蹴り、時には膝かっくんまでお見舞いして前に進んで行きます。
海外を旅行するとき、もしくはオーストラリアの国内線を利用するとき目の前に止まっている人がいればその人が席に着くまで後ろの人はただひたすら待ちます。
まだ座席についていない目の前の人を押しのけて、ましてや膝かっくんまでして前に進むチャレンジャーはいません。
やっと座席に座り、シートベルトをしめてから目の前にずらりと並ぶ座席を眺めると、ほとんど黒か灰色の頭髪。
もちろん茶髪の人もチラホラ見えますが、やはり圧倒的に黒。
ああ、東洋だ、と感慨に耽るわけです。
飛行機が到着し、預け入れた荷物をベルトコンベアーのような台の前で待ちます。
台の前にはハッキリと大きな文字で「この点線の後ろでお待ちください」というような書いてあります。
もちろん、足下のフロアには絶対に見逃しようのない大きな点線がしっかりと描かれています。
しかし、荷物を取りに押し寄せた人たちは誰も注意書きにも点線にも見向きもせず、ベルトコンベアーすれすれに、中にはベルトコンベアーの上に片足を上げたり、腰を下ろしたりしています。
蛇のようにうねるベルトコンベアーすれすれにこんなたくさんの人が押し寄せると、自分の荷物が見えないばかりか、大きなスーツケースを取り上げるとき、人が邪魔でスーツケースのハンドルを持ったままベルトコンベアーの動きに合わせカニ歩きをしなければならないのです。
こういう目に遭うと、ああ、我が祖国に帰った来たなぁ、と再び思う訳です。
で、なんで日本に帰ってくるとテキストが体言止めではなく、デスマス調になるのでしょう?













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by somashiona | 2012-11-07 00:12 | デジタル

レンズテストの行きつく先



富士フィルムのX100を使い出してからもう随分時が過ぎた。
機材が自分の身体の一部になるまで、思いのほか時間がかかる。
35mmレンズの距離感は、もうかなりしっくりきている。
今立っているところからファインダーを覗けば、どこまでがフレームに収まるか。
どの絞りを使えば、どれくらい背景がぼけるか。
この感覚はズームレンズばかり使っている限り、絶対に身につかない。(たぶん)
X100のjpegは高い評価を受けているが、僕はニコンであれ、キャノンであれ、富士であれ、メーカーが打ち出してくる色やトーンにどうしても馴染めない。
自分の写真がなんだか他人のものに思えてしまうから。
X100のRAWファイルは素晴らしいと思う。
RAWファイルであがってきたデータを見て、そのままjpegに変換することはよくある。
X100のRAWファイルはなんともいえぬ滑り感があるのだ。
肌や空気や土がしっとりと写真に再現される。
これはキャノンのデータからは出てこない類のものだ。
X100を仕事で使えないだろうか?と真面目に考え始めたが、いまひとつ踏み切れないのはフォーカス。
普通の人が普通に使うぶんには、仕事でも風景や物撮りなど動かないものを撮るにはまったく問題がないフォーカスのスピードと精度だ。
僕は人を撮る機会が圧倒的に多い。
ポートレイトでも動きのある写真が好きなので、ピントが合って写真が撮れているという実感を持てないまま撮影を進めるのはあまりにもリスクが大きすぎる。
プレイベートのスナップショットやストリートフォトでX100を使うときはカメラ側の距離を1.5メートルとか3メートルに固定して、目測で撮ることが圧倒的に多く、ほとんどの場合ピントは合う。
しかし、仕事では常に絶対が求められるので、たぶん大丈夫、ではすまない。



先週、ギャビーとフィルの息子ラウルの誕生会があった。
3歳の誕生日だ。
いつものようにX100を持ってギャビーの家を訪れた。
ラウルがケーキの上に立てられた3本のろうそくを吹き消すとき、僕はもちろんベストポジションにいたのだが、僕の袖を引っ張り話しかけてくる子どもに気を取られ、大切な瞬間が今始まろうとしていることに気がつかなかった。
慌ててシャッターを切った。
X100のオートフォーカスが迷っているのを感じるが、事はすでにはじまっている。
とにかくシャッターを切るしかない。
結果は散々、ピントの問題もあるが、シャッタースピードが遅すぎでブレブレのボケボケ、、、、。
言い訳するわけじゃないが(思いっきり言い訳です)、キャノンを持っていればそんなこと起こり得なかっただろう。
(どう考えても言い訳)

後日、ギャビーからメールが来た。

マナブ、ケーキを吹きけるシーン、撮ったでしょ。皆に送るお礼のポストカードで使いたいんだけど一番いいと思う一枚を送ってくれる?

僕は顔から火が出るほど恥ずかしかった。
そしてギャビーにメールを返信した。

ギャビー、申し訳ないんだけど、あの瞬間、逃してしまったんだ。ピンぼけもいいところ。たぶんあの時、僕の頭の中もピンぼけだったんだと思う。あのね、あの時、僕の横にさ、Eos 5D mark3を買ったばかりのドクターがいたでしょ。彼もあのシーンは撮っていると思うんだ。彼に聞いてみるといいよ。

こんな屈辱、あるだろうか。
プロの自分がその一枚を逃し、アマチュアの人から写真を貰って欲しいと頼むこの恥ずかしさ。
この日、僕はキャノン Eos 5D mark3をやけくそになって注文してしまった。












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X100をはじめ、ミラーレスカメラは写真を愛するものにとっても、たまに写真を撮りたいと思う程度の人にとっても、本当によく出来た理想的なカメラだと思う。
ストリートフォトや被写体を安心させる写真にX100などの小型カメラはもってこいだろう。
でも、デジタル一眼レフカメラを手に写真を撮る時、正直、心から思うのは、なんだかんだ言って、確実に本気で撮るなら、やはりこれ、デジタル一眼レフカメラなのかなぁ、ということなのだ。
大きいし、重いし、目立つし、、、でも、とびきりの一枚を撮るのに、それが何だというのだ。
楽をして撮ろうなどという態度をとっている時点で、もうすでに名作のチャンスを逃しているということを知るべきなのだ。(名作など撮ったことはないが、、、)
デジタル一眼レフカメラは、本当によく出来たカメラなのだ。
限りなく実践的で、限りなく直感的だ。
フィルム時代から数えると、今度のEos 5D Mark3を含めて10台目のEosを持つことになる。
ニコンからキャノンに移行してから17年くらいたつ。
17年間、ほとんど毎日手にしているのだから、そりゃ、僕にとっては限りなく実践的で、限りなく直感的なはずだ。


X100を使いはじめてから単レンズが導いてくれる写真というものに、あらためて驚いた。
昔は単レンズばかり使っていたにも関わらず。
先週、SIGMAの50mm f1.4で室内のポートレイトを撮った。
3人の熟女を。
良いレンズなのだが、X100の滑りある描写に目が慣れてしまった今となっては、どんなにLightroomでいじくりまわしても、撮った写真がデジタル写真に見えてしまう。
そりゃ、どうかき回しても、デジタル写真なのだけど。
X100の描写はデジタルであることを忘れさせてくれるのだ。


久しぶりに、昔、昔の東京時代、使いに使ったキャノン50mm f1.4と85mm f1.8を再び手にとってみる気になり、レンズのテストをした。












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結果、英語で言うと「So,so,,,」(まあまあ、、、)な描写。
ピントがズレていないか、ズレているならどれくらいか、何度も確認する。
それぞれのF値でどんな描写をするのか、白を背景に偽色はどれくらい発生するのか、今のデジタルカメラの能力にどれくらいついてこれるのか、確認をする。












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レンズテストのつもりでキッチンに転がっていたものを撮っているうちに、段々と本気モードになり、最終的にはモノクロをイメージしながらシャッターを切り始める始末。
いったい、何をやっているのやら、、、。












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by somashiona | 2012-10-05 15:59 | デジタル

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